すぎなみKidsは、4ます連算計算大会などの親子で楽しめるイベントを開催しています。

計算のコツ(山田先生より)

和差積商一本方式を考案された山田幸子先生から、計算大会すぎなみKids杯に参加のみなさんにメッセージをいただきました。

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<山田幸子先生からのメッセージ>

九九で間違える生徒はあまりいません。

けれど、くりあがりのたしざんやくりさがりのひきざんに時間がかかる生徒がいます。

その生徒に私が教えたのは和が20になる数の組み合わせでした。

ひきざんは引く数と引き算の答えをたしざんして確認します。
だから、20までのくりあがりの計算が条件反射でわかれば、ひきざんはたしざんになるのです。

これがひきざんが苦手な生徒だった私が見つけた計算のコツのひとつです。

おそらく、たくさんの方が気づいていることなので、大きな声でいうのは恥ずかしい気もします。

苦手なひきざんを得意にするより得意なたしざんを活用する方が楽です。

計算は楽をするためにどうしたらいいかを考えるのも計算のコツのひとつです。

計算問題をたくさん解けば、確かに計算力はつくと思います。
けれど、短期間で成績をあげるためには、それでは間に合いません。

計算にもコツがあります。先に伝えたひきざんはたしざんを使うといったものとは別のコツです。

ピアノの練習で指ならしをするように、あまりに簡単でこんなのすぐできるよ、と思うかもしれません。

計算ができることではなく、計算のコツに気づくことが和差積商一本方式のねらいです。

私が気づいたコツは一部でしかありません。
みなさんの数への感性で新たなコツの発見があることを楽しみにしています。

私が気づいた計算のコツ

☆たしざんして同じ数になる組み合わせには限りがある。
例)和が12になる組み合わせ
1と11、2と10、3と9、4と8、5と7、6と6


☆和が20になるまでのたしざんができれば、二桁のくりあがり計算はマスターしたも同然である。
例)56+76=50+70+6+6=120+12=132
と二桁と一桁のキリのいい数のたしざんにすればいい。

☆かけざんして同じ数になる組み合わせにも限りがある。
例)積が12になる組み合わせ
1と12、2と6、3と4

☆どうやっても1とその数でしか割れない数がある。

☆分数でどうやっても割りきれない数がある。その数になる分母は同じもの。

☆分数で割りきれる数になるものの分母は同じもの。

小数は分数で表すことができるから小数の計算は分数に直すと楽。

なぁんだと思った人もたくさんいると思います。

これらは中学や高校の計算ですごくかっこいい名前がついたり、文字を使った式の計算でとても便利な技として使えたりすることです。

みなさんに知ってもらいたいのは小学生は一番ややこしい計算を練習しているということです。

中学や高校では計算自体はここにあるもので十分なくらい簡単な計算が多い。
じゃあややこしい計算はいらないかというとそうではなく、理科や社会でその計算が役立ちます。

小学校の算数で不要なものはありません。

小学生から高校生までの全科目を見ているので、それだけはいえます。

成績をあげるために一番大事なことは学校生活を充実させることです。

学校の時間は人間の脳が活性していて吸収するのに最適な時間です

早寝早起き朝ごはん、できれば朝排便で、すっきりした状態になります。

そうしてから、学校の先生からたくさんのことを教わってきてください。
そして、たくさんのなんでだろうをみつけてきてください。

学校の先生が教えることですべてがわかることが大事なのではなく、みなさんのなんでだろうがわき起こることが大事なことです。そのなんでだろうに答えを自らで出していくと、先生に教えられたことが活きてくるのではないかと私は思います。

だから、やはり最良の学習は学校にあります。

先生方はみなさんの学力向上のために全力を尽くしてくれます。

私は家庭教師なので、受け持った生徒が学校での学習を楽しめるコツや楽に問題が解けるコツを伝えるだけです。

それは私が児童、生徒であったときになんでだろうからみつけたコツなので、きっとみなさんにもみつけることができます。

そういうコツは学校では教えてくれないかというとそうではありません。

塾に行ったことがなかったので、塾ではすごいコツを教えるのだろうと私は妄想してました。
そんな私が塾で教えたとき、学校で習うことや教科書に書いてあることばかりでがっかりしました。

私は公立のみで育っているので、公立の学校で教わるコツで十分だったのだと思います。

私立受験をする人は私立受験のコツを知る人から教わるのがよいのではないかと私は思います。

ちなみに、私の生徒達は私より素敵なコツをみつけてくれます。

これを読んでくれたみなさんも楽に問題に取り組める「楽問」仲間になってもらえたら幸いです。

私が教えたコツがみなさんの新しいコツをみつける手がかりになればうれしいし、そのコツはぜひ私やほかのみなさんに教えてほしいです。

コツはわけあっても減りません。むしろ、わけあえば、みんなの得意が増え、笑顔が増えます♪

みなさんへのメッセージをかいていたら、算数にはでてこない、わけあってもへらないものをみつけることができました。感謝o(^-^)o

山梨県の家庭教師 山田幸子


(2015.05.20 投稿)

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